全国財政支出7.7%増 全人代に予算案を提出


 第10期全国人民代表大会(全人代)第1回会議の2日目となる6日、項懐誠財政部長が2002年中央・地方予算執行状況、2003年中央・地方予算案に関する報告を行なった。

 2003年予算案の財政収入は、前年比8.4%増(1587億元増)の2兆501億元、全国財政支出は、同7.7%増(1687億元増)の2兆3699億元。項懐誠部長は「2003年は中国の各事業にとって新たな局面となる重要な1年であり、中央・地方予算を積極的かつ確実に組む必要がある」と強調した。

 また項懐誠部長は予算案報告の中で「現在、中国の政治安定、社会進歩、経済発展に向けた体制的環境は明確に改善されている。また対外開放がさらに進み、経済発展の活力は増強し続けている」とする一方で、「中国の経済発展は、何点かの大きな矛盾や問題に直面している」と指摘。こうした情勢に基づき、2003年中央予算の編成には(1)小康(いくらかゆとりのある生活)社会の全面的な建設という要求に照らした内需拡大方針の堅持、積極的な財政政策の継続、国民経済の持続的かつ健全な急成長の促進(2)財政収入の厳格な管理、財政収入の安定的成長(3)財政改革の進展、財政秩序の整理、法に従った財務管理――が必要だと述べた。

(「人民網日本語版」より)2003年3月7日