朱鎔基総理、政府の職能をさらにいっそう転換

 国務院の朱鎔基総理は5日午前の政府活動報告で、政府の職能の転換と政府部門の作風の改善について、次のように述べた。

 政府の職能をさらにいっそう転換させ、政府部門の作風の改善に努める。

 これは改革開放の新たな情勢に適応し、廉潔で、政務に励み、実務的で、効率のよい政府を樹立するための要請である。

 政府の職能の転換を速める。政府機構の改革と職能の転換は、大きく進展しているにもかかわらず、まだ少なからぬ問題が存在している。引き続き政府の部門別の職能と職責をはっきりさせ、一部の事務に対してお互いに押しつけ合ったり責任をとるものがいないなどの状況を防ぐ。法を以って国を治める方針・戦略を真剣に貫徹し、法に依拠した行政を堅持し、政務を厳粛に治める。

 行政審査・許認可をよりいっそう改革し、それを減らし、必ず審査・許認可しなければならないものに対してはその作業を規範化し、手続きを簡略化させ、公開して透明化させ、責任を明確にしなければならない。これに対し、国務院はすでに手配しているので、各地区・各部門は真剣に貫き、実施しなければならない。政府の管理における情報化の整備を速め、政務の電子化を推し進め、仕事の効率と監督・管理の効果を向上させる。

 政府部門の作風の改善に着実に力を入れる。反腐敗闘争をつっ込んで繰り広げ、廉潔な政治の建設を強化する。廉潔な政務に取り組み、人民のために政務を行うことは、わが党と政府の根本理念の要請であり、政府機関の公務員一人一人が守らなければならぬ基本的準則でもある。各級政府と全幹部はいずれも清廉かつ公正に公務に当たり、公に仕え、法を守らなければならない。法律に違反し規律を乱し、職権を濫用して私利をむさぼるような者に対しては、徹底的に取り調べ、処分する。党中央の今年を作風刷新の年とするという要請を真剣に実施しなければならない。国を誤り人民に害を及ぼす形式主義、官僚主義を断固克服する。会議や文書を大いに簡素化し、当面深刻となっている「夥しい文書や会議」の問題を着実に解決しなければならない。

 調査研究の気風を大いに興し、現実に深く入り込み、末端まで深く入り込んで、実情を把握する。大衆の声に耳を傾け、彼らの苦しみに関心を寄せ、大衆の苦情や強く不満が示されている問題の解決を急ぐ。水増し報告やホラ吹き、上級機関の目を眩まし大衆を欺き、民力を乱用し、強制的に命令する悪質なやり口を断固是正し、真実を語り、実直に仕事に取り組み、実効性を求めるよう努める。 (「人民網日本語版」より)