朱鎔基総理、贅沢や浪費に断固として反対


 国務院の朱鎔基総理は5日午前の政府活動報告で、「贅沢や浪費に断固として反対する」と強調し、次のように述べた。

 当面、生産、建設、流通の分野にしろ、消費の分野にしろ深刻な派手好みの浪費現象が存在している。

 一部の地方は見栄えだけで、内実がともなわない「イメージづくりのためのプロジェクト」、「治績プロジェクト」を実施することに熱中し、市政建設についてはハイグレードのものや高い基準を盲目的に追求している。一部の地方は給与さえも期日通りに支給することがままならないのに建設プロジェクトをむやみやたらに立件し、規定に違反しビル・公会堂・ホテル・ゲストハウスを新築している。そして更に、おびただしい名目のフェア、祝賀行事を設け、贅沢を競いあい、派手に振舞っている。公金で飲み食いをしたり高級な消費・娯楽を楽しみ、公金で外国旅行をしたりしている。上述のいずれも巨額の資財を消費しており、このような贅沢や浪費の風潮を断固として食い止めなければならない。

 一つは、刻苦創業、勤倹に努めて国を建設し、勤倹節約を旨としてすべての事業を進めることを大いに唱導すること。実際にそぐわない、効果を度外視した、誤ったもろもろのやり方を断固として制止する。二つは、支出の節約に努めること。生産や建設、流通等の分野において、コストと費用を大幅に引き下げる。すべての政府機関、企業と事業体は精密に計算し、様々な不必要な支出を禁じる。今年度において、各地区、各部門、各組織は浪費を断ち切り、支出を節約する具体的な目標や措置を提出しなければならない。三つは、財政・経済面の規律を厳格にすること。国庫による集中受払制度を実施し、各クラスの財政予算、会計監査・監督、財政特別口座の管理を強化する。予算を上回った収入に対する管理を整備する。私設金庫および規定に違反する、さまざまなむやみやたらな金遣いの行為を厳しく取り調べ、処罰する。 (「人民網日本語版」より)