朱鎔基総理、国家の安全保障と社会の安定は非常に重要

 国務院の朱鎔基総理は5日午前の政府活動報告で、国家の安全保障と社会の安定維持について、次のように述べた。

 新しい情勢の下において、国家の安全を保障し、社会の安定を維持することは非常に重要な意義を持っている。国内外の敵対勢力による破壊活動を厳重に防ぎ、法に基づいて断固として打撃を与え、テロ勢力、宗教過激派勢力、民族分裂勢力による犯罪活動を厳しい打撃を与えなければならない。引き続き「法輪功」等の邪教組織に対する闘いを展開する。「刑事犯罪活動を厳しく取り締まる」整頓・対処のための闘いを深く繰り広げ、法に基づいて様々な刑事犯罪活動およびマフィア的性格を持つ、邪悪な勢力を厳しく取り締まり、社会治安の混乱している地区や場所を大いに整頓し、社会の治安状況の明らかな進歩をはかる。

 取締りと防止を結び付け予防を主とすることを堅持し、社会治安総合対策の諸措置を全面的に実行し、社会治安の防止・制御システムを積極的に構築する。司法・公安経費の保障メカニズムを打ち立てる。コミュニティに対する建設と管理を強め、農村の末端における政権の建設を強化する。新しい情勢の下における人民内部の矛盾を正しく処理し、社会の安定に影響を及ぼす要素を末端において解消し、芽のうちに摘み取る。

 諸民族間の団結を強化し、祖国の統一を維持することは全国各民族人民の根本的利益である。民族区域自治制度を堅持し、充実させる。党の民族政策を全面的に貫徹し、平等、団結、互助という社会主義の民族関係を打ち固め、発展させる。民族地区における迅速な発展を積極的にサポートし、助成する。引き続き「辺境地区を振興し、人民を豊かにする行動」を実施する。少数民族の幹部と各種の人材の育成によりいっそう力を注ぐ。党の宗教信仰自由の政策を貫徹し、法に基づいて宗教事務に対する管理を強化し、宗教が社会主義社会に適合するよう積極的に導く。国外の宗教組織から独立し、宗教事務を自主管理するという原則を堅持し、愛国的宗教勢力の建設を強化する。華僑政策を真剣に貫徹し、華僑事務を立派に行う。

 国防と軍隊の建設を強化する。これは国の安全を維持し社会主義現代化建設を順調に発展させる重要な保証である。「政治面で合格し、軍事面でしっかりし、作風が立派で、規律が厳しく、保障に有力である」という全般的要請に照らして、新しい時期における積極的防御という軍事戦略方針を柱として、科学技術による軍事力の強化、軍隊の厳格な統轄および勤倹を旨とする軍隊の建設を堅持し、質の向上を重んじ、軍隊の革命化、現代化、正規化のレベルを引き上げ、ハイテク条件下におけるわが軍の防衛戦闘能力および突発事件への対処能力を強化する。国防科学技術工業の調整、改革および発展を加速し、科学技術の研究レベルと創造・革新能力を向上させ、兵器・装備の建設を推し進める。後方勤務保障改革を深め、軍事の経済効率および総合的保障能力を引き上げる。人民武装警察部隊の建設を強化する。国防動員体制を充実させ、民兵、予備役部隊の建設を強める。国防教育を立派に行い、政府擁護・人民愛護と軍隊擁護・軍人遺・家族優遇の仕事を立派に行い、軍隊と政府、軍隊と人民の団結を打ち固める。 (「人民網日本語版」より)