【呉さんの一言】
営業ディレクターになり、仕事は厳しく忙しくなったが、毎日新しい収穫がある。生活も非常に充実している。

  旅行と写真撮影が趣味の呉衛さんは、仕事を始めて間もなく、お金を貯めて1万元以上もするカメラ器材を購入した。休みを利用しては、四川、雲南などの風光明媚な各省へ、風景写真を撮りに出かけている。「これから行きたい場所は、チベット、パリ、そしてオーストラリアです」。

 現在は主に、自動車部品の市場にテナントを誘致する仕事を担当。争いを好まない穏やかな性格で、落ち着いて仕事をこなし、どんな問題も秩序立てて処理していく。話し合いの際には、他人の意見に耳を傾け、熟慮した後、決定を下す。尊敬する人物は松下幸之助。営業マンとして成功するには、厳粛な思考や客観的な倫理、特出した弁舌だけでなく、粘り強い精神が必要だと考えている。

 昨年、30歳になった。6年間交際しているガールフレンドがいるが、今のところ結婚しようとは考えていない。お互いに仕事が優先で、週末だけ一緒に過ごす。一人の時間を大切にすることで二人の時間もさらに価値が出てくる。同業者の彼女とはお互いに刺激し合い、良い関係が築けているという。



   
[AM9:00]
車で出勤。職場までは30キロほどだが、渋滞が激しい北京では1時間ぐらいかかる。特に出・退勤時間の渋滞はものすごい。


  [AM9:30]
会社に到着した後、営業スタッフたちを集めて今日の仕事の打ち合わせをする。北京にはライバル市場が数十カ所あり、競争が激しい。
 
   
[AM11:00]
顧客との商談。顧客の度を越えた要求に、部下では対応しきれないので、自らが出ていって適切にフォローする。

  [PM1:00]
昼食をとった後、顧客を連れて施工現場を見に行く。これから顧客に貸し出す予定の場所を丁寧に教える。
 
   
[PM7:00]
ガールフレンドと一緒に夕食を作る。料理をするのは主にガールフレンドで、呉さんは野菜を洗うなどちょっと手伝う程度。
  [PM9:30]
母親が旅行から戻ってくるので、飛行場まで迎えに行く。11時ごろ自宅に戻り、11時半ごろ就寝。
 


【お部屋拝見!】

ガールフレンドと一緒に北京市の東南部に3LDK、50平方メートルのマンションを購入。忙しい平日はそれぞれの実家に戻ることが多いが、時間がある時や週末になるとこのマンションにやってきて2人だけの時間を過ごす。
 
持ち物
チェック!
  昨年、社内のイベントに参加してもらったブランド物のバッグ(2000元ぐらい)。

 
 

会社の社員証。勤務中は必ず首にかけていないといけない

 
  内蔵メモリ128MBのMP3プレーヤー(携帯音楽プレーヤー)。流行音楽を聴くのが大好き

 
  手放すことができない超薄型の電卓

 
  カメラ付き携帯電話機(4000元ぐらい)。1年前に購入。待ち受け画面はガールフレンドの写真

家、会社、車の3つの鍵束
 

 

【プロフィール】 1974年北京市生まれ。1995年専門学校卒業、現在MBAを取得中。1995年から北京市の不動産会社で営業の仕事に従事。いくつかの会社を経て、現在は営業ディレクター。父親は大学教授、母親は医師だったが、現在は2人とも定年退職している。 (2005年4月号より)

  本社:中国北京西城区車公荘大街3号
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