【趙さんの一言】
すべての仕事をしっかり行うことが、人民に対する責任です。河口の経済がさらに良くなるよう努力します。

 河口県は雲南省の東南に位置し、ベトナムのラオカイと河を隔てて接する国境の町だ。その国境線の総延長は193キロに及び、南溪河はここで本流のソンコイ川(紅河)と合流する。1992年に国境経済合作区が設立され、国家の「一類」陸上貿易港となった。

 そこで、趙向前さんは人材育成を重要視し、役所の幹部たちを定期的にベトナムの大学に送って、ベトナム語を学ばせている。
 
 河口の貨物輸送量は昆明税関区の中で最も多く、輸送額は第2位。ここの経済発展は、すでに国際経済の中に組み込まれていると趙さんは考え、毎日、海外市場の市況をチェックしている。

 指導者である彼は、会議で話をすることが多いので、水分補給が欠かせなく、写真で手にしているような茶杯(コップ)を手放せない。

 妻や4歳になる息子とは、仕事の関係で別居中。故郷に住む両親の面倒は姉や弟がみているが、祝祭日には帰省し、親孝行をする。


   
[AM8:30]
出勤したらまず、書類に目を通して指示を与えたり、部下から仕事報告を聞いたりする。


  [AM11:00]
貿易港へ行って業務を視察し、国境の武装警官や税関職員と交流する。中国・ベトナム双方の出入国状況を聞く。

 
   
[[PM2:30]
国境貿易を営む商人のところへ行き、彼らの経営状況を尋ねる。



  [PM4:30]
紅河州の幹部と、県城(県人民政府がある町)から150キロ離れた白河郷を訪ね、貧困扶助プロジェクトを査察。

 
   
[PM7:00]
査察を終え、州の幹部を送った後、県城に戻る。疲れきっていたので、車の中でしばらくウトウトする。



  [PM9:30]
夕食がまだだったので、帰宅してからカップラーメンをすする。食べながら、明日の仕事計画をチェック。
 
【お部屋拝見! 】


役所の宿舎に住む。1970年代に建てられた3LDK(60平米)の平屋で、家族がよく会いに来るため、比較的大きな家を支給してもらった。しかし1人で住むには寂しく、ただ寝るだけの場所となっている。

 

 

持ち物
チェック!
大きな書類も入れることが出来る、仕事用のバッグ(約1000元)。

  約200元で購入したハンドバッグ。洋服にも合わせやすいし、オシャレでカッコイイので気に入っている。

 
 

ノート。毎日の仕事状況を記録している

 
 


 
 
身分証、運転免許証、工作証

 
 
河口県の2005年4月の財政予算と05〜07年の建設プロジェクト表

 
 
胃腸薬。仕事が忙しく、生活が不規則なので、胃腸の具合がよくない

 
 
 
【プロフィール】 1965年雲南省紅河ハニ族イ族自治州蒙自県生まれ。86年、四川西南師範大学を卒業後、蒙自県で教職に就く。93年、紅河州共産主義青年団委員会副書記、97年、同委書記兼青年連合会主席、99年紅河州河口県共産党委員会副書記を歴任し、2001年から同委書記。(2005年12月号より)

 
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