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【杜さんの一言】
毎日、悲しみと幸せを感じ、音楽を楽しんでいます。 よき夫、よき父親であることが私の喜びです。
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これまでにジャズやクラシック、ポップスなど多くの音楽作品を創作、編曲してきた。それだけでは飽きたらず、自分のサックスバンド「銀鮫バンド」を結成。米国、日本、スウェーデンなどさまざまな国籍のメンバーが集まり、北京や上海などで頻繁に演奏している。
ある日、演奏をしていると、五十代の東北の人が古いサックスで東北の民間歌謡を吹いて対抗してきた。非常に腹がたったが、あとになって、自分の注意を引きたくてそうしたのだと知った。サックスを教えてもらいたかったため、そんな手段に出たのだ。その後、彼とはよい友人になった。
音楽に熱中する人は、永遠に豊かな感情を持ち続け、生命を心から愛すると考えている。たとえ、感傷的で暗い曲調のジャズを演奏していてもだ。「悲しみも一種の幸せなのです」。控えめでおだやかな生活態度によって、自分をより冷静に見つめることができるのだという。
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