北京市副市長「北京に暴動はない」


 北京市重症急性呼吸器症候群(SARS)予防治療作業チームの責任者を務める張茅・北京市副市長は13日午前の記者会見で、「中国北部のSARS感染地域で社会不安による暴動は発生したか」との記者の質問に答えた。

 張副市長は「SARSが蔓延し、いろいろな方面で準備が十分に整っていない状況で、市民の間に病気に対するパニックが出ているのは確かだ」としながらも、「政府の各種の措置や、専門家による予防策や治療、抑制措置の市民への周知、市当局の措置が徐々に効果を上げ、市民のパニックは収まりつつある」との認識を示した。

 その上で張副市長は「パニックを抑える根本的手段は、われわれの予防、治療対策の効果だ。一方でわれわれは、市民から出されるさまざまな問題を即時に解決し、回答しなければならない」と強調。「私の理解によると、北京その他の地域で暴動は発生していない。北京地区の社会生活は正常で、秩序が保たれている」と述べた。

                      (「人民網日本語版」より)2003年5月15日