新華社情報北京5月12日発 中国共産党中央政治局の委員、国務院の副総理である曽培炎氏は北京を視察した際、SARSの経済発展に及ぼす影響を覚悟し、SARSのまん延情勢の抑制と経済建設の振興という両面に手をかけ、SARS撲滅と経済発展を実現すると示唆した。
5月12日午後、同氏は相次いで北汽福田自動車株式有限公司・欧曼大型トラック製造工場及び北京現代自動車株式有限公司を見学した。同氏は生産現場に臨み、生産経営状況及びSARS防止の具体的な対応策を聞き取り、こういう非常時にも依然として生産現場で働いている国内外の従業員に対し見舞いの意を表わした。「北京のSARS疫病情勢は好転しているものの、油断してはならず、SARS撲滅の長期性、難航性、複雑性を覚悟したうえで、引き続き防止作業に力を入れる必要がある。当面は胡錦涛総書記の指示を全面的に貫き、SARSの撲滅とともに経済建設という方針を徹底させ、経済発展の良好な情勢を維持するのがカギだ」と同氏は強調した。
同氏の話によると、自動車産業は中国経済の支柱産業として、健全な発展を維持する必要がある。中国の国民生活レベルのさらなる向上に伴い、自動車は新たな消費ホットスポットとなっている。内需拡大という方針を徹底させるにも自動車消費の経済発展に対するけん引作用を果たすべきだ。当面は指導と協調を強め、マクロコントロールを改善し、自動車産業政策と消費政策の発足を急ぎ、自動車の消費環境を整備、自動車の生産と消費を促す。さらに自動車工業の盲目的な発展や過剰投資を避ける。産業構造の調整を、規模化生産の実現や経済的収益の向上、自主開発能力と国産化レベルの向上、中核競争力の強化につなげ、中国の自動車工業が新たな段階を一層駆け上るよう目指すべきだという。
(「新華網」より)2003/05/15
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