新華社情報石家庄5月13日発 中国衛生部とWHO(世界保健機関)共同対処グループは12日、河北省に対する5日間にわたる視察を終え、13日午前、北京に戻った。WHOの専門家は現地の衛生防疫関係者の勤勉に防疫作業を展開し、職責を果たす仕事ぶりについて高く評価した。
WHOの専念家陣は視察中、県、郷、村の衛生防疫拠点や病院、疫病発見報告拠点に立ち入り、農村の疾病監督測定及び報告システムについて詳しく調査した。
11日、専門家は石家庄市の無極県衛生防疫拠点を視察、SARS病人接触者の記録を調べ、従業員にSARS病人と関連する接触者の調査過程を例示して説明してもらった。ある従業員が夜11時、疫病発見報告を受けた後、すぐ疫病の発生場所に向かい、翌朝7時にあらゆる接触者を明らかにしたという説明について、WHOの専門家はみな驚いた。「接触者の追跡調査は非常に難しい仕事で、たとえ米国にも極めて難航している。よくできた、とてもすばらしかった」とその従業員を褒めた。
また、専門家は地元の幹部に対し「我々の出合った多くの医療関係者が非常に苦労しており、自らの職責をうまく果たしている人で、称賛に値する」と話した。
河北省は人口6700万以上、人口密度が高い省として、公共衛生教育も専門家が関心を寄せている問題の一つとなった。住宅団地や農村、駅をとわず、人々はSARSに関する知識をよく把握しており、「これは公共衛生関係者の努力につながる」と専門家は評価する。
視察が終了した後、WHOの専門家は地方の医療関係者の養成訓練について助言した。
WHO中国代表所伝染病学の専門家の話によると、河北はすでに完全な疾病監督測定ネットワークを築き上げたが、末端医療関係者に対する養成訓練を一層強化することで、あらゆる監督測定システムの円滑な運営を確保する狙いだ。
WHOが中国の衛生部と共同で中国のSARS撲滅作業を視察し、現地で中国農村のSARS予防・治療状況を調査したのはこれで初めて。
(「新華網」より)2003/05/15
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