中国などで流行している重症急性呼吸器症候群(SARS)について、海峡両岸によるSARSの漢方医薬治療フォーラムがオンライン会議の形で開かれた。フォーラムでは、大陸側の中華中医薬学会から要請を受けた北京と広州の専門家が、台湾側の専門家と対話。SARS予防・治療の中での漢方医学や漢方薬の効果、臨床経験などについて討論や意見交換が行われた。今回のフォーラムは、SARSが流行してから両岸の間で開かれた3度目のオンライン会議。
中華中医薬学会の傅世垣副会長は、フォーラムの開催時期は適切で、大きな成功を収めたとしたうえで、「両岸の漢方医薬専門家が団結し、漢方医学や、漢方と西洋医学を組み合わせたSARS予防・治療法を共同で模索することで、両岸ひいては全人類の健康のためになすべき貢献を行うよう促した」とフォーラムの意義を強調した。
フォーラム参加者は「漢方医薬は中華民族ひいては全人類の貴重な財産。両岸の漢方医薬界は今回のフォーラムで、連携や協力への決意と自信を強めた」という認識で一致。両岸の漢方医薬界の間で交流の場が今後さらに増え、相互補完できることが望ましいとした。
「人民網日本語版」より 2003年5月26日
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