現在、全国で展開されているSARS撲滅の行動は、中国の保健産業に発展のチャンスをもたらしている。
ウイルスの侵入を効果的に予防できると見られる漢方薬は、SARS流行の時期に爆発的な人気を集め、各薬局で品切れになることも度々あった。漢方薬の免疫効果は、現在世界的にも見直されている。
SARS予防のため、人々の衛生意識が大きく向上し、それに対応するかのように、衛生用品産業も飛躍的な発展を遂げている。業者によると、今年の売れ行きは歴史上の記録を更新することが望まれるという。SARSが撲滅されるとしても、この時期に養成された人々の衛生慣習は、この産業の持続的な発展を保証することになろう。
現在、衛生部の生産許可を取得している保健食品は1000種余りに達する。保健食品は薬ではなく、いかなる病気に対しても治療作用をもつというものではないが、人々の病気に対する抵抗力の向上に、確かな効果があると見られている。中国保健科学技術協会の専門家たちも、保健食品の免疫作用を評価している。
フィットネスの免疫力向上における大きな効果はいうまでもないことである。しかし、現在、北京のフィットネス施設の不足の状況は深刻で、大型フィットネスセンターはわずか10ヶ所にすぎない。フィットネスブームの到来に従い、関連産業の大発展も予見できるといわれている。
( 「チャイナネット」より)2003年5月19日
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