新華社情報北京５月２６日発　アジア開発銀行は２６日、中国に向けた２００万ドルの技術援助プロジェクトを批准し、西部の発展の遅れている地域のＳＡＲＳ撲滅に充てる予定。

　この技術援助プロジェクトの資金は寧夏、青海、新疆、雲南といった４つの省・自治区で実施するＳＡＲＳ防止治療の需要と能力の調査、及びＳＡＲＳ予防、監督、管理と緩和に充てられ、西部地域の防止治療能力を向上させる狙いだ。具体的には迅速な対応措置を講じ、医療防疫前線の人員、貧困人口、他の感染率の高い人群の保護に重点をおく。

　同銀行のある関係者の話によると、同プロジェクトは健全なＳＡＲＳ撲滅の省クラス企画作り、伝染病監督システムの強化、疾病監督部門に必要な情報収集、処理、分析とリクエスト設備の提供、国内外専門家によるＳＡＲＳ診断標準や治療方法などの宣伝普及、情報報告とリクエスト・システムの整備、応急救助設備の提供及び応急反応力の向上、簡単な健康教育資料の製作とＳＡＲＳ予防知識の宣伝強化による公衆の自己保護意識と能力の向上などを含む。

　同プロジェクトは今年５月下旬に開始し、０４年５月に終了する見込みだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「新華網」より　2003/05/27