WHO総会でSARSに関する決議を可決


 19日に開幕した世界保健機関(WHO)総会は最終日の28日、重症急性呼吸器症候群(SARS)に関する決議を正式に可決した。WHO加盟国は各国・地域間協力を強化し、効果的な対策を行い、さらに多くの資金や物資を投入して世界でのSARS感染の抑制を呼びかけた。

 決議では、具体的な措置についても提起。加盟国とWHO事務局長が対策を着実に実行することを求めた。加盟国に対しては主に(1)国内の指導の強化と、SARS感染の管理・予防能力の向上(2)WHOが提案するSARSを抑制するための監視、管理、国際旅行の指導方針の応用(3)WHOへの的確な感染報告(4)WHOやその他の国際・地域組織との協力の強化(5)WHOとの情報ネットワークの確保(6)新たに発生した感染症の予防と抑制に関する経験や情報などの交換――の6点を実施するよう求めた。

         「人民網日本語版」より 2003年5月30日