全国重症急性呼吸器症候群(SARS)予防治療グループで感染状況の分析を行う金水高氏は18日、全国と北京市の感染状況の傾向に関する分析結果を発表した。これによると、5月末から6月初旬には、北京市で新たにSARSと診断される患者は1日10人以下となると推測された。
金氏は、予防措置によって(1)医療スタッフの感染者と感染者全体に占める医療スタッフの比率が大幅に低下(2)感染源が効果的に抑制され、感染が疑われる患者が感染者と確定される割合が高くなり、一般人から感染者が確認される割合は低下――の2点で特に効果が表れたと分析した。
金氏によると、北京市と広東省の疾病予防控制センター、中国科学院数学・システム科学研究院、北京大学などが参加するSARS専門の研究グループによって、北京市のSARS感染状況の将来的傾向の研究や、感染状況を予測するシステムの構築が行われている。
金氏の分析結果では、北京市のSARS患者は2900〜3300人で、新たに確認される感染者は、5月末から6月初めごろには1日10人以下となり、6月10日ごろにはさらに1日5人以下にまで減少するとみられる。
(「人民網日本語版」より)2003年5月21日
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