北京市重症急性呼吸器症候群(SARS)対策グループの第9回記者会見が31日午前行われ、市衛生局の梁万年副局長が、市内のSARS感染者が減少していることについて次のように説明した。
北京市のSARS感染者数は4月21日ごろから増え続け、5月2日まで続いた。広東や香港と比較すると、感染のピーク期は短かったといえる。感染者は大きく減少し、減少のスピードも速かった。これは一つの事実だ。ある疾病の感染状況の変化には、大きく分けて二つの要素が関係している。一つは社会的要素であり、もう一つは自然的要素だ。そのうち社会的要素が決定的な要素といえる。北京ではSARSの流行が始まってから、市共産党委員会、市政府が、さまざまな効果的対策を行ってきた。感染者が急激に減少したのは、われわれの戦略や措置が適切かつ適時に有効に実施されたことを証明している。また感染者の減少は、自然的要因とも密接に結び付いているといえる。徐々に気温が上がり暖かくなってきたことで、市民は換気に気をつけたり、アウトドアを楽しんだりするようになった。SARSに関する教育キャンペーンを展開し、多くの人々が集まる場所を回避したことなども、一定の役割を果たしたといえる。しかし、やはり社会的要素が決定的役割を果たしたことは確かだ。
「人民網日本語版」より 2003年6月2日
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