新型肺炎が新しい文化消費を刺激

 
  新型肺炎の発生は興行市場にとって厳寒の季節となった。映画館も休業した。しかし、こんな特殊な時期でも人々は娯楽を忘れることはなかった。ネットを利用し、携帯電話のメッセージのやりとり、テレビを見、音楽を聴く、読書など家で楽しむことのできる形が人々に歓迎された。

  いままでの娯楽の形と違って、ネット、テレビなどを媒体とする文化的消費が盛んになり、文化的消費の魅力が再び現れた。

 ネット授業、オンライン映画祭、ネット読書などさまざまな活動および大量の随時のネット情報は、国内のネットにアクセスする人を急増させ、ネットはさまざまな知識、情報を入手する窓口となった。

 西単図書ビルは北京の人たちがよく訪れる場所である。昨年の売上げは3.2億元に達した。しかし、新型肺炎の影響で、来客数は減ったが、ネット販売、電話による販売量は急増している。
携帯を利用して挨拶を交わすことはもっとも人気のコミュニケーションの法になった。電信部門の統計データによると、北京地区では毎日の利用量は120万、平日より50万条増え、ネット経済を活性化させた。

 テレビ、ラジオ、AV番組の視聴率も激増している。テレビはバー、パーティー、旅行に取って代わった。

 文化創作や出版も刺激された。新型肺炎に関する図書が最近よく売れている。

 北京市社会科学院文化発展研究センターの専門家によると、旅行、飲食、交通輸送業などの業種は衝撃を受け、収益は激減した。在来の教育と文化娯楽の方式もチャレンジにさらされている。われわれはこれらの新しい文化消費のホットスポットをいっそう育成し、新しい経済成長スポットにすることを目指している。

             「チャイナネット」より 2003年6月4日