北京市重症急性呼吸器症候群(SARS)医療救急治療指揮センターの韓徳民総指揮(北京市衛生局常務副局長)は11日、北京市の「SARS医療救急治療戦」は、5月の「陣地攻撃戦」、6月の「防御戦」を経て、「7月にはSARSの制圧が可能だ」と話した。
現在北京のSARS指定病院7カ所で治療中のSARS患者は582人。うち500人以上が快方に向かっており、近々完治・退院の予定だが、50人余りの重症患者への治療が最大の課題になっている。指揮センターの重症患者専門チームは、特に危険な状態にある患者十人余りへの治療を重視しているという。
同総指揮は「5月の『陣地攻撃戦』の経験・教訓をもとに、北京の医療臨床専門家は広東・香港とは若干異なる治療法を模索した結果、診断率と治癒率が大きく上昇した」と話した。
また同総指揮は「SARS復活に備えて、今後もSARS指定病院7カ所は、指定病院として機能させ、医療救急治療設備は撤去せず、スタッフ数も減らすことなく、常時1700床のベッドで対応できるようにする。市の病院67カ所に設置した発熱外来は当面撤去せず、最終的には北京市の医療システムの中に、『伝染病予防・治療応急システム』を組み込む」と話している。このシステムが整い次第、北京市内のどこでSARSが発生しても、迅速に患者を収容・治療することができ、すべての伝染源を断ち切ることが可能になる。(編集AR)
(「人民網日本語版」より) 2003年6月13日
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