バンコクで開催された重症急性呼吸器症候群(SARS)対策について協議する東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国の首脳会議に出席した温家宝総理は29日午後、香港特別行政区の董建華行政長官と会見した。
温総理は、中央政府は董行政長官の求めに応じて、香港にSARS対策用の防護服などを無償で提供することを決定したと述べた。提供されるのは防護服、マスク、眼帯など。大陸部で現在生産作業が進められており、準備が整い次第香港へ輸送される。中央政府は、医療スタッフ、薬品、その他の対策用品の提供についても準備を整えており、董行政長官の要請があれば、いつでも香港へ派遣・輸送できるとしている。
董行政長官は、香港のSARS対策では一定の効果が見られるが、依然として気を抜けない情況が続いているとし、「たゆまぬ努力により、深刻な現状を打破できると信じている」と強調した。
(「人民網日本語版」より)2003年5月6日
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