香港と大陸部の専門家、協力してSARSと戦う


 新華社情報香港4月27日発 中国疾病予防制御センターと香港大学は近いうちに流行病理学、臨床管理、病毒及び病因、感染制御など4分野で協力して非典型肺炎SARSと戦う研究作業を展開することで合意を達成した。

 26日、中国疾病予防制御センターと香港大学の関連する専門家は香港医学院において、非典型肺炎対応策を検討する会議を開いた。会議には北京や上海と広州、香港中文大学と香港大学の医学専門家及び科学者計40人が臨んだ。会議は4つのグループに分けられ、一つは流行病理学グループで、主として疫病の感染状況がすでにコントロールされるかどうかを判断するもの。もう一つは臨床管理グループで、香港のステロイドとRibavirinを主な薬物に利用する治療方法について検討する。病毒及び病因研究グループは各地域の実験室が確定した非典型肺炎の病原をめぐり研究を進める。なお、感染制御グループでは相次いで医者や看護者がウィルスに感染している原因を探る。

 会議が終わってから開かれた記者会見で、香港大学・医学院の林兆シン(三つの金)院長は「双方の交わした協力協議について、近いうちに具体的な実施策をめぐり検討する予定で、4分野にわたる共同研究を広げようとしている」
と話した。

 中国疾病予防制御センター・疾病制御及び応急処理事務室の揚維中主任の話によると、今回の会議は各地域の専門家のために協力の環境を構築し、大陸部と香港の協力と交流に新たなルートを与え、共同で疫病と戦う意欲を一層盛り上げたという。

                   (「新華網」より)2003/4/28