胡錦濤主席、韓国大統領と電話会談 SARS問題などで


 胡錦濤国家主席は2日午前、韓国の盧武鉉大統領と電話会談した。

 会談で盧大統領は韓国と中国の関係を高く評価したうえで、中国とのさらなる関係発展に努力していく考えを表明。また重症急性呼吸器症候群(SARS)対策や朝鮮の核問題をめぐる中米朝3カ国協議での中国政府の努力に敬意を表した。

 胡錦濤主席はSARS問題について「中国政府はSARS対策を非常に重視している」としたうえで、「国際社会の支援の下、科学技術と人々の結束により困難を克服していく」との決意を表明。朝鮮の核問題では「朝鮮半島の平和と安定は、中国の半島問題処理の出発点だ」と述べ、中国政府の立場をあらためて強調。対話による平和解決の道を探ることが最重要課題だとの認識を示した。そのうえで、韓国側の対話継続と武力行使反対の方針を称賛、問題解決に向けた韓国側の積極的役割に期待を表明した。

 盧大統領は中国側の立場に賛同したうえで、近く中国を訪問する意向を伝えた。

                         (「人民網日本語版」より)2003年5月6日