全国重症急性呼吸器症候群(SARS)対策指揮部の総指揮を務める国務院の呉儀副総理(衛生部部長)は8日、北京で著名な中国医学の専門家と話し合いを行った。呉副総理は、SARSを封じ込めるためには、中国医学の科学的価値を十分に理解し、中国医学や中国・西洋医学の融合を積極的に活用することが必要であると強調した。
呉副総理は、SARSの発生以降、中国医学の専門家がSARSの発病のメカニズムや診療の規則について研究し、中国医学や中国・西洋医学の融合による治療を積極的に取り入れ、大きな成果を得たことを挙げ、この貴重な経験をさらに総括、研究、普及することが必要であると指摘した。
さらに呉副総理は(1)中国医学の特徴と利点を十分に活用するため、国務院の関係部門と各地政府は、中国医学の医療スタッフのSARS対策参加を奨励する(2)各クラスの衛生部門と中国医学行政管理部門は、組織構成、調和、指導を強化し、中国医学によるSARS研究活動を展開させ、中国医学や中国・西洋医学の融合によるSARSの予防・治療法を積極的に追求する――の2点の必要性を強調した。
(「人民網日本語版」より)2003年5月12日
|