呉儀副総理、漢方医薬業界がその役割を果たし、
共同でSARS治療防止に取り組むことを強調


 呉儀・中国共産党中央政治局常務委員、国務院副総理兼衛生部部長、全国SARS治療防止指揮部総指揮者は8日午後、北京の著名な漢方薬専門家と座談した。呉儀副総理は「漢方医はSARSに対抗するうえでの重要な構成部分であり、漢方薬の科学的な価値をはっきりと認識し、漢方薬を活用し、漢方医にその役割を果たさせ、漢方医・西洋医を結び合わせて、共同でSARS治療防止の使命を遂行しなければならない」と述べた。

 呉儀副総理は「漢方薬に中華民族の智慧の集大成である。今回の疫病が発生後、漢方薬専門家たちはSARSの発生、治療の法則を摸索し、漢方医・西洋医を結び合せて治療を行い、積極的な役割を果たしている。これらの経験は非常に貴重なものであり、更にそれをまとめて、研究、普及する必要がある」と指摘した。
 
 呉儀副総理はまた、「国務院関係部門と各地方の政府は漢方薬の特色、優位性を生かし、漢方医がSARS治療防止に参与することを奨励し、各クラスの衛生・漢方医薬管理部門は組織、協調、指導を強化し、専門家を集めて漢方医薬活用の対策を摸索し、漢方医学、漢方医・西洋医のSARS治療防止での役割を摸索し、実践、研究を通じて、漢方医薬のSARS対応の能力を高め、漢方医薬の学術、技術を充実させ、漢方医薬の技術面での革新、理論面での革新を促し、漢方医薬の生気、活力を維持する必要がある。漢方医と西洋医の専門家は連帯を強化し、互いに尊重し、協力し合い、長所で短所を補い、共同で治療の効果を高めなければならない。漢方医専門家は我々の富である。これらの専門家たちにその役割を果たさせ、その意見、提案に耳を傾けると同時に、彼らの仕事、生活のためによりよい条件を創り出さなければならない」と述べた。

                            (「新華社より」)2003年5月12日