北京市衛生局の梁万年副局長は9日午前の記者会見で、北京市内の重症急性呼吸器症候群(SARS)の致死率に関し「北京では20%あるいはそれ以上の致死率は現れていない。いかなる地域の観測でも、いかなる試験でもそうした数字は現れたことがない」と述べた。一部報道で致死率20%あるいは5、60%と報じていることに関して出された質問に答えた。
梁副局長は「われわれの分析によると、致死率は動態変化するものであり、毎日の収容患者数や死者数が異なっているため、致死率は刻一刻変化している。現在のわれわれの分析では、北京市の全体的な致死率は5%前後で推移している」と説明。致死率の計算方法については、国際慣習や「中華人民共和国伝染病予防治療法」の規定に従い、各医療衛生機関の報告によるSARS感染が確認された患者数を分母、SARS感染による死亡が確認された患者を分子として算出しているという。
(「人民網日本語版」より) 2003年5月12日
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