世界保健機関(WHO)と米国の疾病管理・予防センター(CDC)の専門家グループが8日、河北省保定市を訪れ、同省の重症急性呼吸器症候群(SARS)予防活動を視察した。
午前には同市政府と衛生機関が感染状況を報告した。保定市は河北省で最も早く感染が確認された地域の一つで、8日午後3時までの感染者は29人となっている(うち死亡者は3人)。疑い例は5人、退院した患者は6人で、医療従事者の感染例は皆無。同市は北京市からほど近く、北京へ出稼ぎする人が多い。出稼ぎから戻った市民20万人の検疫・隔離作業を進めている。
午後には同市防疫所の責任者により発病と予防の状況説明が行われ、同市の疾病モニター活動、報告ネットワークの仕組みや運営状況、個々の症例が詳しく紹介された。
また同市の伝染病専門病院の視察も行われた。ここには同市のSARS感染者および疑い例の患者がすべて収容されている。
写真は、保定市伝染病専門病院の医師に中国式あいさつを送るWHOの専門家。
(「人民網日本語版」より) 2003年5月12日
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