北京市の王岐山市長代行は8日、世界保健機関(WHO)のベケダム駐中国代表一行と会見し、「北京での重症急性呼吸器症候群(SARS)の予防対策の前段階は、病院の収容率向上が中心であったが、次の段階では治療と予防がメインとなる」と述べた。
王岐山市長代行によると、北京市のSARS患者の収容率は大幅に向上し、今後10日以内に、さらに患者2千人の収容が可能になる。
ベケダム代表は、北京市がSARS対策に向けて実施した一連の施策を評価した上、WHOの専門家がさらなる協力を提供するために、関係情報の収集、処理、分析に一層力を入れるよう求めた。これについて、WHOがデータ分析などの分野で支援する意向を示した。
王岐山市長代行とベケダム代表は、WHOの専門家2、3人を北京市政府が開設した事務所に駐在させ、中国側と共同で情報の集計、報告、分析方法を改善していく方針を決めた。
(「人民網日本語版」より) 2003年5月12日
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