北京、広東、上海の医学専門家が13日、広州に集まり、重傷急性呼吸器症候群(SARS)への科学的対応策について意見を交換した。
中国科学院の陳竺副院長によると、現在、SARSについて、流行の規則性や伝染のメカニズム、指導的解決プラン、医療従事者の予防対策といったいくつかの問題点は基本的に解決した。しかし4つの大きな問題点、すなわち(1)抗SARS研究基地の設立。陳部長によると広州に設立が予定されている(2)患者が回復期に必要とする膨大な量の血漿の確保(3)世界保健機関(WHO)との協力推進(4)一連の法規制定の必要性。消毒液やエアコンといった物品の安全基準を定めることが必要――を今後解決していかなければならない。
抗SARS研究基地の設立後は、(1)病原体の分離鑑定と生物学的特性の研究(2)病原性伝染病の研究(3)迅速な診断(4)中国医学と西洋医学が結合した救急治療の研究(5)ワクチンの研究製造――の5プロジェクトについて、研究の進展と成果の獲得が期待される。
(「人民網日本語版」より)2003年5月15日
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