中国医学の疾病予防抑制の戦略地位と専門的優位性についてのシンポジウムが13日に行われた。専門家らは、重症急性呼吸器症候群(SARS)対策で、中国医学はその優位性を生かし、死亡率の低下、後遺症の減少、再発防止の3つの分野で大きな成果を挙げることが期待できるとした。
専門家らは、中国医学は疾病に対する人体自身から生まれる能力の調整、病原体から防御する免疫反応を高めることに重点を置くため、SARSの予防、臨床治療、病後回復に全面的に活用する必要があると指摘。さらに、次に挙げる3点の実施を提案した。
(1)大勢の感染疑いのある患者、現場の医療スタッフ、隔離対象者に対して、中国医学の弁証治療、弁証予防は、発熱患者のSARS未感染を早期判断できるほか、人体のウイルスに対する免疫力の強化にも役立てる。
(2)中国医学の医療スタッフを農村やコミュニティに派遣し、中国医学によるSARS相談所を設立。実情に合わせて適切な治療・予防を行い、科学的なSARS予防・治療活動の指導を行い、今までの誰もが同じ処方の漢方薬を服用する現象を根絶する。
(3)退院後の患者に対して、中国医学による回復期の継続的な治療を強化し、SARS患者の体内組織の修復を促進することで、後遺症と再発を抑制する。
(「人民網日本語版」より)2003年5月15日
|