SARS対策で漢方と西洋医学を結合 北京市


 北京市重症急性呼吸器症候群(SARS)予防治療作業チームの責任者を務める張茅・北京市副市長は13日午前の記者会見で、北京市が採用している漢方と西洋医学を結びつけたSARS対策について明らかにした。

 張茅副市長は「北京には、漢方治療を行う病院が26カ所あり、3千人以上の医師がいる。また、北京だけではなく、全国各地、海外の華僑などの医療機関からSARS対策の処方に関して数十種類のアドバイスをもらっている」と説明。漢方と西洋医学を結びつけた専門の治療グループを設立してSARS対策を制定し、実行に移していることを明らかにした。

 これによると、専門家が直接、患者を診断、治療するほか、診察に立ち会って薬の処方や治療計画を立案。また、北京市の漢方と西洋医学の専門家らは、発熱、高熱、呼吸困難、回復期の4つの症状に合わせたモデル的処方を行っているという。

 これまでに治療を受けた患者は733人。張副市長は「患者の病状回復にプラスの役割を果たすことができたといえる。今後も積極的に力を入れていく」と強調した。

                      (「人民網日本語版」より)2003年5月15日