@ 香辣蟹
本誌2002年11期で詳しく紹介したように、「香辣蟹」は上海でブームになっていて、いまや上海のどんなレストランでも食べられる。この料理はもともと四川・成都で始まったという。まず、新鮮な蟹を強火で炒めた後、サンショウやトウガラシなどで味付けした「麻辣湯」の鍋の中で煮ると出来上がり。食べるとスパイシーの味と香りが広がり、格別の風味がある。
A ブラジル焼肉(シュラスコ)
上海の淮海路や南京路などの繁華街の路上で、いたるところに行列が見られる。「ブラジル焼肉」を食べようという人たちだ。この食べ物はもともとブラジル西部の草原に暮らす遊牧民の素朴なライフスタイルに、その起源がある。大きな肉の塊を炭火で焼き、塩で味付けする。素朴でおいしいと、上海の、とくに若者に、大変人気がある。
B アップルパイ
中国語では「苹果派」と書く。「苹果」はリンゴ、「派」は「パイ」。リンゴだけのもの以外に、タマゴや干しブドウ、レモン、アンズ、マンゴーなどを加えて焼いたパイもあり、いろいろ違った味がする。
C 氷
氷を食べるのは、本来、夏の暑さを解消するためだった。しかし、厳冬期になっても氷を食べに行くのが、目下、上海で流行している。氷を削る機械が違えば、さまざまな形の氷ができる。透き通った氷の粒の上に小豆や緑豆、レモン、香草などを乗せると、おいしいうえに見た目も美しい。上海の多くの若い女性たちが、集まったり、暇をつぶしたりするとき、よく喫茶店に行って、ちょっと気分を変える。
@ 老年爵士酒バー 上海・南京路20号 和平飯店一階 電話:021-
6321-6888
このバーは、昔の上海を懐かしむバーのシンボルで、平均年齢75歳のオールド・ジャズバンドの演奏が有名。英国のエリザベス女王、フランスのミッテラン大統領もここを訪れた。
A 夏尼可可 上海・淮海中路111号(汾陽路入口) 電話:021-6347-2013
ヨーロッパ風の洋食と正統派のコーヒーを出すバー。フランス料理を主に、欧州各地で流行しているおいしい料理を出す。その他、戸外にバルセロナ風のビアガーデンがある。毎晩九時から十時まで、ジャズバンドの演奏とシンガーの叙情的な歌がある。
B 東海堂 上海・茂名南路162号E座 電話:021-6415-0227
コーヒーと酒、軽食を出すほか、書画や彫刻、工芸品などを商う上海で評判の文化バー。店内の家具はみな60〜70年経ったもので、その中の高さ2・6メートルに達する壁全体のマントルピースは、上海だけにしかない。主人の徐竜森さんは、中国の有名な油絵画家であり、彫刻家であり、また芸術の管理人でもある。だから、酒場の中には多くの油絵作品の原画が懸けられていて、バー全体に濃厚な芸術的雰囲気が漂っている。
C bourben street 上海・衡山路191号 電話:021-
6445-7556
ムード溢れる衡山路にあって、このバーの巨大な白い建物はとくに目を引く。ここでは非常においしい南米の食べ物を出し、また有名な のロチェ・サンチェスが出演している。(2003年1月号より)
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