中国、抗日戦争と世界反ファシズム戦争
勝利60周年記念大会を開催

 

中国人民の抗日戦争と世界の反ファシズム戦争勝利60周年を記念する大会が3日、北京人民大会堂で盛大に開かれました。この大会には中国共産党と国家の指導者、抗日戦争の元兵士、国際友好人士および社会各界の人々約6000人が出席しました。胡錦涛国家主席は大会で演説し、中国の抗日戦争と世界反ファシズム戦争が中国の発展と世界の文明、進歩に対してもらした重大かつ深い意義を高く評価し「中国は平和的発展の道を断固として歩んで行く」と表明しました。

胡錦涛国家主席はその演説で、「我々が抗日戦争と世界反ファシズム戦争の偉大な勝利を盛大に記念することは、歴史を銘記し、過去を忘れず。平和を愛し、未来を切り開き、中華民族の偉大な復興を実現させる輝かしい事業を更に推し進め、人類の平和と発展の崇高な事業を一段と促して行くためである」と述べました。

世界反ファシズム戦争において、もっとも早くから始まり、もっとも長く続いたのは中国人民の抗日戦争です。胡錦涛国家主席は談話で、中国の戦場は日本軍国主義の主な兵力を長期的に牽制し、またそれに抵抗して、日本侵略者の滅亡に決定的な役割を果たすとともに、3500万余りの貴い命が犠牲になったとしています。

中国の抗日戦争が勝利した原因について、胡錦涛国家主席は、「中国の民族的覚醒とこれまでにない民族の団結、そして勇敢な奮闘が、戦争勝利の決定的な要素である。同時に、この戦争の勝利は、平和と正義を愛する世界の国々とその国民、国際的な組織及びファシズムに反対するあらゆる力による同情と支持と切り離すことはできないものである」と述べました。

また、胡錦涛国家主席は、「我々は、中国の抗日戦争に人道的及び物質的に支持してくれた国や国際的な友人を忘れることができない。つまり、南京大虐殺とその他の大惨事に中国の難民を援助してくれた外国の友人及び、中国の軍隊と共に戦い、戦略物資を輸送するため危険を冒してパンプコースを開いたアメリカの中国支援義勇軍航空隊フライングタイガー、また、遥か遠くから中国へやってきた外国人医師や看護婦たち、中国の抗日戦争を忠実に報道してくれた外国人記者たち、そして、中国の抗日戦争勝利に力を入れた外国軍事顧問や他の分野の友好人士、さらに中国の東北戦場で命を捧げたソ連軍兵士たちのことを決して忘れることができない。中国人民は、世界各国の人民が中国人民の抗日戦争勝利のために尽くした貢献を永遠に心に銘記していく」と語りました。

胡錦涛国家主席はまた、「中国人民の抗日戦争は、近代以来、中国が外敵の侵略に抵抗する中で、初めて全面的な勝利を得た民族解放戦争である。この戦争の勝利は中国の国家主権と領土保全を防衛し、中華民族を殖民地統治から救い出し、さらに50年にわたる日本による台湾の植民地統治を終わらせ、台湾を祖国に復帰させた。中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利は中華民族の発展と世界文明の進歩にとって、大きな意義を持っている」と述べました。

最近、日本の政界では、極東国際軍事裁判で裁かれた日本の戦犯たちは「戦犯ではない」という声が後を絶ちません。今回の記念大会の席上、胡錦涛国家主席は「極東国際軍事裁判所及び中国、ソ連などの国が日本戦犯に対し行った裁判の正義性は決して揺らぐものではなく、また挑戦を許さないものだ」と厳しく指摘しました。

世界の現在と今後の平和と発展の問題に言及し、胡錦涛国家主席は、「われわれは、各国の独立と主権及び各国の人々の自主的に社会制度や発展の道を選ぶ権利を尊重し、相互信頼、互恵、協力の新しい安全に対する考え方を樹立し、平和的な手段で国際問題を解決することを堅持し、世界各国の友好関係を促進していかなければならない」と再度表明しました。

なお、胡錦涛国家主席は「中華民族は平和を愛する民族である。近代以来、中国の人々は外国の侵略者から圧迫の苦しみを存分に受け、平和の大切さを深く理解している。中国はこれからも平和、発展、協力の旗を高々と掲げ、断固として平和発展の道を歩んでいく」と語りました。

「CRI」より 2005/09/03