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湿地公園の木造小屋 |
曹妃甸湿地公園は河北省唐海県西南部、渤海深水区域の北岸に位置している。曹妃甸港とは25km離れており、唐海県人民政府が置かれている所と曹妃甸港区とは40kmの距離がある。ここは曹妃甸港と直接つながった内陸部といえる。また、内陸と曹妃甸工業区をつなぐ交通の中枢でもある。
曹妃甸湿地公園は、西は北京から220km、天津から120km。北は唐山から45km。東は秦皇島から150km、京唐港から30km離れている。京・津・唐・秦という四つの市に囲まれていて、その地理的条件はとりわけすぐれている。
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湿地公園の風景 |
曹妃甸湿地公園は面積が広く、動植物の種類も多く、自然生態系が豊かである。これは河北省特有で、中国全体をみても希少な湿地と鳥類の自然保護区である。曹妃甸湿地公園には三つの特徴がある。
一つは面積が広いことである。総面積は1.1万ヘクタールで、緩沖区は0.19万ヘクタール、実験区の面積は0.56万ヘクタールにもなる。
二つ目には、湿地の種類が豊富なことである。公園内には海岸でたまった泥砂による砂浜だけでなく、葦の生えた池、沼などの天然の湿地だけでなく、他にも水田や水産物養殖用の池、用水路などの人工的な湿地もあり、合計9個の湿地の形態がある。
三つ目は、野生動植物がたくさん存在することである。湿地に存在する野生植物は238種で、銀杏・蓮・ツルマメ・野生のヒシなどの国家二級の保護植物がすでに発見されている。浮遊植物は107種、野生の陸生動物は17種、甲殻類は49種、軟体動物は63種、昆虫は286種、魚類は124種、鳥類は17目52科307種に及ぶ。
また、丹頂鶴・コウノトリなど国家一級重点保護鳥類は9種、白鳥・隼・鷲・鷹など国家二級重点保護鳥類は42種いる。完璧な湿地生態系は渡り鳥の移動の際の大切な中継地点であり、休憩場所でもある。毎年移動する珍しい渡り鳥は100種以上、鳥類全体では6万羽に及ぶ。湿地の林木面積は0.57ヘクタール、計算されたつくりであり、我国北方の防護林として素晴らしい景観を呈している。
目下のところ、湿地の保護・開発・利用をメインとした湿地経済がブームとなっていて、港へ通じる道路、平原ダムなどの大規模な湿地原生帯旅行区の建設計画が実行中である。アスレチックヘルス、休暇を過ごしたり、コンベンションサービスをおこなったり、ビジネス活動をしたりと、湿地文化と一体となった湿地公園兼曹妃甸工業区のリゾート地として今にも動き出しそうである。
「チャイナネット」 2007年7月25日
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