中国の鉄鋼生産の歩み
 

1949年、中国の鉄鋼生産量は15万8000トンで世界26位、当時の世界の鉄鋼総生産量0.1%を占めていたにすぎない。

1953年から中国は第1次5カ年計画(「1・5計画」)を実施し、鉄鋼工業は重点投資のプロジェクトとなった。5年間で、遼寧省の鞍山市、湖北省の武漢市及び内蒙古自治区の包頭市などで、大型の鉄鋼生産基地が新たに建設された。

1957年11月、国民全体を動員した「鉄鋼大生産運動」が始まった。1958年、全国の鉄鋼生産量は1108万トンに達し、生産量を2倍にする計画を達成した。しかし合格品は800万トンにすぎず、科学的でない鉄鋼生産の方法による経済損失は、200億元にのぼった。

1966~1976年の「文化大革命」の期間、鉄鋼生産量の増加速度は緩慢だった。

1978年から、中国は改革・開放政策を実行し、生産効率を高め、企業と従業員の積極性を引き出した。全国の鉄鋼企業も発展の歩調を速めた。

1993年、鋼材の価格を市場が決める制度が実行され、中国鉄鋼業は市場経済化に向け発展し、鉄鋼企業は近代的な生産、管理と経営モデルを導入し始めた。

1990年代以後、中国の鉄鋼生産量は毎年600~700万トンのスピードで増加し続けた。1996年に初めて1億トンを超え、世界1位に躍り出た。これ以後ずっと、中国は世界鉄鋼生産量のトップの地位を保っている。

2003年、鉄鋼生産量は2億2000万トンに達し、中国は世界で初めて鉄鋼生産量が2億トンを突破した国となった。

2006年、中国の鉄鋼生産量は4億トンを超え、世界の鉄鋼総生産量のほぼ3分の1を占めた。

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