独自性を誇る万博館
これまでの万博と同じく、参加する各国家館や企業館の設計、建築は、万博開幕前の人々がもっとも注目する話題である。
国際展覧局と各参加者の共同の努力によって、すでに185カ国と46の国際組織が万博への参加を確認し、万博の新しい記録を創った。16の企業館の中で現在上汽集団-ゼネラルモータース、チャイナ・モバイル-チャイナ・テレコム、国家電網、中国鉄路、中国航天、中国航空、上海企業、震旦集団、コカコーラなど12の企業と企業連合体の参加が確認され、展示館の設計と展示準備作業が始まった。
以下その中のいくつかの割り合い特色のある展示館を紹介する。
中国館
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中国館(イメージ) |
中国館の設計は中国古代の木造建築中の要素である―「斗拱」から取っている。外観は中国古代の冠を連想させる「東方の冠」に似て、全体が「斗拱」状を呈している。高さは60メートル以上、気勢が盛大である。「東方之冠、鼎盛中華、天下糧庫、富庶百姓(東方の冠、盛んな中華、天下の糧庫、物産豊かな百姓)」という16文字の設計理念が中国文化の深さと奥行きを体現している。主な色調は伝統的で落ち着きのある「故宮城壁の紅」で、中国文化の精神と気質を表現している。
中国館の総建築面積は16万100平米、展示の主題は「都市の発展に見る中華の知恵」である。
万博演芸センター
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万博演芸センター(イメージ) |
万博演芸センターは浦東万博パークの北端に位置し、黄浦江のほんのすぐそばにある。総建設面積は12万6000平米。万博演芸センターの中は、大型の中央舞台を中心に1万8000の座席を擁する大型の多機能室内演芸場と関連施設。観衆の座席は演出の必要や観衆の人数に合わせて4000席、8000席、1万2000席と1万8000席に変えることができる。舞台も演出の内容によって大小、形態の組み合わせができ、いろいろな演出に巨大な舞台設計の余地と芸術的創意をめぐらせる空間を提供できるのも国内では初めてである。
万博軸
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万博軸(イメージ) |
万博軸は浦東万博パークの中心エリアにあり、万博パークの最大の施設である。万博軸は、地下2階、地上1階、天井の部分を加えると4つの部分からなり、半開閉式の建築で、多機能の大型商業、交通の総合施設である。万博期間中、万博軸は万博パーク空間の景観と人の流れと交通の主軸線になる。万博後は都市空間の景観の軸になる。
日本館
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日本館(イメージ) |
日本館の主題は、「心の和、技の和」。その意味するところは人類が直面している環境問題などの課題と快適な生活との間のバランスは、「技の和」によって実現できるとし、「技の和」は人々に安心感をもたらし、快適感と未来への自信を与える、これが「心の和」である。展覧館は高さ約24メートル、敷地面積約6000平米。今回万博に参加する世界の国家館の中では最大の面積を有するものの一つである。日本がかつて参加した万博の中でも空前の規模である。日本の経済産業省の二階俊博大臣によると日本の国宝とされている鑑真大和上と空海大和尚の像を日本館に展示すると言う。
イギリス館
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イギリス館(イメージ) |
イギリス館の館名は「創意の都」で、主題は「よりよい未来のための、新機軸、創造、協力」。展覧館は「発光する小箱」のような、簡潔でしかも光りと彩り溢れる建築様式を展開する。
イタリア館
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イタリア館(イメージ) |
イタリア館の主題は「人の城」。展示館のデザインは、遊戯棒から来ている。二十個の機能を持つブロックの組み合わせは、イタリアの二十の大区分を表す。まるでイタリアの都市のミニチュアのようである。
ポーランド館
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ポーランド館(イメージ) |
ポーランド館の主題は「人類が都市を創造する」で、それを「人類、想像力、都市」という三つの概念に分ける。展示館は外観が民間の切り絵芸術を主題とし、視覚的な刺激を通して、見る人にちょっとした面白い体験をしてもらおうというものである。
人民中国インターネット版 2009年5月19日
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