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留学生新時代(上)

 

60年間で欧米の留学生は8000倍に

教育部留学サービスセンターの最新の統計レポートによると、在中外国人留学生の数は近年、急激に増加している。1950年、成立したばかりの新中国は、初の留学生を東欧から33人受け入れ、その後2011年に至るまで、外国人留学生の人数は29万人を突破し、この60年間に留学生の数は8000倍に増加し、最近5年間で、増加率は17%以上に達した。

もう一方で、留学生の出身国及び地域の範囲も徐々に広がりを見せ、現在、194の国や地域から来た留学生が在籍している。彼らの主な出身国は途上国や周辺諸国だが、先進国からの留学者数の増加も顕著だ。

中国教育部2012年「留華卒業生新春招待会」で披露された北京語言大学の留学生による素晴らしい演目

昨年10月、「中国教育ウイーク」というイベントを英国のロンドンとマンチェスターで開催した。北京師範大学、北京語言大学、西安交通大学など、合わせて15校に上る中国の大学が団体旅行を企画して英国に行き、至る所で「中国留学ブーム」が沸き起こった。知っている限りでは、中国の大学が英国で留学生を募集するのは、これが初めてだ。在中国英国大使館で留学宣伝総監を務める呉媛媛さんは、「英国初の中国教育ウイークのイベントは大きな成功を収め、多くの英国人学生が、中国留学へ強い興味を示した」と述べた。

さらに多くの留学生を中国に引きつけるために、2010年、中国は留学生を対象に「中国留学計画」を推進した。教育部国際協力及び交流局の張秀琴局長は、「計画によると、2020年までに中国大陸部で大学、高校、中・小学校の留学生は年間50万人に達し、この中で、学歴留学生(学位の取得を目的とする学生)は15万人に達すると見込まれ、アジア最大の国際学生の留学対象国になるだろう」と述べた。

重慶大学の第1回留学生中国語作文コンテストで入賞した留学生たち(写真提供・重慶大学)

在中外国人留学生の人数が急増すると同時に、外国人留学生が中国で専攻する科目も変化を見せた。「外国人留学生は中国の各大学に設けられたすべての学部に在籍しており、ほぼすべての科目を外国人留学生も専攻している。学科別で、外国人留学生が専攻する上位5科目は順に、文科、医学、経済、経営、工科だ」

また、中国語ができないことは中国留学の障害とはならない。留学生らは1、2年間の中国語学習コースを選択することができるし、またすべての講義を英語で行う学科を専攻することもできる。現在、中国にある多くの大学では、すべての講義を英語で行う課程が設けられている。クロアチアから留学している白馬太さんは経営学修士(MBA)の学位を取るために重慶大学で学んでいる。彼は中国に来る前、中国語に触れたことがなく、選択した学科では、講義がすべて英語で行われ、中国語ができないことは全く問題となっていない。しかも、講義で用いられる教科書の多くは世界各国で使用されているものとほぼ同じだ。

これ以外に、外国人留学生数の増加は中国における高等教育の質の継続的な向上と密接に関わっている。「現在、中国はすでにドイツ、英国、フランス、ロシアなど32の国や地域との間で学歴や学位証書の相互認証協約を締結し、中国の高等教育の質と水準は、国際社会に広く認められている」と、教育部留学サービスセンターの関係者は語った。

 

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