「透明海洋計画」南海―西太平洋ブイ観測ネットワークの構築、インド洋での広域レアアース堆積区の発見、エルニーニョ現象やラニーニャ現象とその予測に重要な進歩を獲得……。中国が海洋分野の国家実験室としてその建設に力を入れている青島海洋科学技術国家実験室(以下「海洋国家実験室」と表記)は2015年のスタート以来、順調な成果を上げている。
「海洋国家実験室」は海洋科学研究という特徴に基づき、管理体制上では「行政化」を避け、運営メカニズム上では「生活のための仕事はしない」ものである。海洋国家実験室の呉立新主任は、この実験室が多大な海洋科学技術成果を得てきた重要な理由を、「国家科学技術体制改革の先行者として、実験室は人材と資金リソースの配置優良化により、共同イノベーション構造を形成し、中国の特色ある国家実験室の建設のために有益な探求を行っているから」だと考えている。
科学技術体制改革の要求に基づき、海洋国家実験室は理事会が管理し、学術委員会の指導のもとで、主任委員会が責任を負うという体制を樹立している。理事会は国家の11の部門・委員会、山東省、青島市および関係科学技術研究機関の専門家で組織され、その中の科学研究人員の割合は50%を超えている。次には、実験室は共同で課題を研究したり、相互に専門家を派遣したり、設備を共有したりするなどの方法でさらに多くの海外の専門家を参加させ、逐次世界の海洋科学技術協力ネットワークとのリンクを構築する予定である。(文:潘俊強)
人民中国インターネット版 2016年5月4日 |