この数年来、中国では油絵のブームが起こっている。昨年開かれた第3回中国油絵展には、2000点を超す空前の応募作品が集まった。画家や美術学校の学生は増え、雨後の筍のように画廊がオープンしている。油絵を買って部屋に飾る人も多く、油絵はいまや中国の庶民の暮らしに入ってきた。
中国の油絵の歴史は約百年。かつては、生産や建設をたたえる題材が多かったが、いまや題材の制約はない。精神の内面を鋭く描く作品も出現した。
まだまだ荒削りなところもあるが、市場経済の発展の追い風を受けて、中国の画壇にはさまざまな作風の油絵が登場している。まさに百花斉放である。(文中敬称略)(文=張春侠 写真=魯忠民)
その1 なぜ油絵は人気なのか
その2 活気づく油絵市場
その3 ブームの背景を読み解く
その4 キラキラと輝く中国の油絵
人民中国インターネット版
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