急速に発展している中国に、都市化の波が押し寄せている。北京や上海、広州、深センなどの大都市には、農村や地方都市から膨大な数の人々がやって来た。
彼らは新たなチャンスを求めている。夢を実現したい人、お金を稼ぎたい人、勉強したい人……。ただ漠然と人にくっ付いて来て、憧れの大都会に来てしまった人もいる。
こういう人々は、「漂一族」とか「流動人口」「都市の新移民」とか呼ばれている。その中で、首都の北京に来た人々を「北漂」という。「北京さすらい族」とでも訳そうか。
いったい彼らは何を考え、何を楽しみ、何を悩んで暮らしているのだろうか。すでに大都市の機能の一部を支え、将来はこの大都市の発展を担うかもしれない「北漂」の人々を紹介しよう。(高原=文 魯忠民=写真)
その1 職を転々とする若者たち
その2 「漂一族」を社会学的に分析する
人民中国インターネット版
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