一部のオリンピック競技種目で、中国は強大なチームを擁している。人々はこれを「夢のチーム」と呼ぶ。男女の卓球、バドミントン、飛び込み、男子体操などである。
おしゃれ好きで家庭的 王楠
王楠(Wang Nan)
出 身 遼寧省
生年月日 1978年10月23日
身 長 162cm
体 重 59kg
2000年、シドニー・オリンピックの卓球女子シングルスで優勝。
2003年、第47回世界卓球選手権の女子シングルス、ダブルス、混合ダブルスで優勝。
2004年、アテネ・オリンピックの卓球女子ダブルスで金メダル獲得。
王楠はおしゃれだ。これは中国女子卓球チームではよく知られている。練習や試合のないとき、彼女はいつもきれいに装う。カジュアルにせよ、フォーマルにせよ、どちらもよく似合う。「でも、お化粧するのはあまり好きじゃないの。気分のいいときやフォーマルなドレスを着るとき、たまに薄化粧するだけ」と王楠は言う。
王楠の肌はとてもいいつやをしている。普段から念入りに手入れをしているからだ。使っているスキンケア用品はフランスから買ってきたものばかりだ。
海外での試合の合間にはよく、世界ブランドの服やアクセサリーを買いに行く。王楠自身の計算では、この費用だけでも毎年十数万元を使っているという。家の中には、さまざまなデザインの靴や帽子、バッグがタンスいっぱいに詰め込まれている。中には一度も使ったことのないものも少なくない。「スポーツ選手としては、あまり着るチャンスがないけど、見ているだけで楽しくなるの」と王楠は言う。
おしゃれ好きな王楠は、親孝行な娘でもある。この世界チャンピオンはわざわざ、北京の日本料理屋の板前に寿司の作り方を教わったことがある。「私は小さいころから家を出て、卓球の練習に専念していたので、ずっと両親に料理を作ってあげる機会がなかった。今度は自分の手で、寿司を作って、父と母に食べてもらいたいと思って」と話す。
寿司の作り方を教わり、王楠は「蟹の卵の巻き寿司」や「カッパ巻き」を作れるようになった。そしてチームの仲間を集め、自信作を食べてもらった。しかし、ワサビを入れすぎたため、食べた人はみな、涙を流すことになってしまった。
すでに結婚している王楠は、暇なとき、不動産業を経営している夫と映画を見に行ったり、料理や家事をしたりして、静かな暮らしを送っている。2008年のオリンピックはたぶん、彼女のスポーツ人生の花道になるだろう。最後に立派なピリオドを打ちたいと望んでいる。
|