李総理、ダボス会議で構造調整の強化を表明

 

 

李克強総理が19日午前、天津梅江会展センターで2018年夏季ダボス会議の開幕式に出席し、式辞を述べた。

李総理は中国の経済発展と政策方針について、次のように説明した。

中国経済は今年上半期に6.8%成長し、12四半期連続で6.7%から6.9%の中高速範囲内で安定的に推移している。全体的に見ると、中国経済は安定しつつ好転する発展の流れを引き続き維持しており、発展の新たな原動力が成長を続けている。ファンダメンタルズは健全だ。中国の経済発展は新旧原動力切り替えの重要な時期に差し掛かっており、多くの難題と課題が存在する。我々は安定しつつ前進する取り組みの基調を堅持し、供給側構造改革を主線とすることを堅持する。市場の活力をさらに引き出し、内的原動力を強化し、内需の潜在力を引き出す。経済の中高速成長の維持を促し、産業を中高級水準に押し進める。

まずは改革開放の推進にさらに力を入れる。全面的に改革を掘り下げ、行政のスリム化と権限委譲、緩和と管理の結合、サービスの最適化を推進し、市場参入条件をさらに緩め、関税の全体水準を引き続き引き下げる。各種所有制企業、国内海外企業を同等に扱う、公平な競争が展開される経営環境を構築する。民間経済を支持する政策措置を実施し、改善する。

次に、構造調整にさらに力を入れる。新興産業とサービス業の発展を全力で支援し、中国製品と中国のサービスの品質の革命を実現する。住民の各種ルートからの増収を促進し、消費力を引き続き強化する。より多くの公共財、公共サービスを提供し、経済発展と国民生活の改善を促す。措置を講じ投資を安定させ、民間の幅広い参与を促す。

それから、革新をさらに力強く奨励する。政策を整え、メカニズムの革新に取り組み、産業のインターネット、「インターネット+公共サービス」の2大空間の拡張に力を入れる。オンラインオフラインが結合する、各種主体が融通する創業革新構造を構築し、「双創」(大衆による起業革新)の水準向上を促す。より厳格な知的財産権保護制度を実施し、中国海外企業の知的財産権を侵害する行為を法に基づき断固撲滅し、懲罰を拡大し、権利侵害者に耐えられない代価を支払わせる。

ジョーンズラングラサール(JLL)華東区董事総経理、中国投資部総監の呉允氏は、経済参考報のインタビューに応じた際に「総理の話を聞き、中国の発展への自信を深めた。中国政府は対外開放をさらに拡大し、市場参入条件を緩和し、税負担を軽減し、革新創業を奨励する。これは全要素生産性の向上を促し、企業の収益力を高め、中国経済のモデルチェンジ成功を促す」と述べた。

モルドバ共和国外交欧州一体化大臣は記者に「李総理の談話を聞き、中国経済の発展の将来性と、多国間主義と貿易自由化を共に守る中国の決意に自信を深めた。中国との自由貿易協定(FTA)締結による経済貿易関係の掘り下げ、ウィンウィンの実現に期待している」と述べた。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018920

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