嫦娥4号バイオ科学普及実験 綿花の発芽に成功

 

嫦娥4号バイオ科学普及実験荷重プロジェクトチームは115日、月の裏側に着陸した嫦娥4号バイオ科学普及実験荷重の中で、綿花の発芽に成功したと発表した。

重慶大学が主導する嫦娥4号バイオ科学普及実験荷重は綿花、チンゲンサイ、じゃがいも、シロイヌナズナ、酵母、ショウジョウバエの6種の生物を搭載し、密閉容器に入れて実験。バイオ科学普及実験荷重から転送された写真を見ると、綿花の発芽に成功した。実験が終わるまで、転送データからその他の生物の成長状況を観測することはできないという。

実験用容器は特殊なアルミニウム合金製で、直径173ミリ、高さ198.3ミリ。6種の生物のほかに18リットルの水、土壌、空気、熱交換器、成長を記録する2台のカメラが入っており、総重量は2.608キログラム。生物成長空間は1リットル前後。

バイオ科学普及実験荷重は嫦娥4号が月に上陸して初日(113日)に実験を開始し、地上制御センターから注水の指令を受け、植物の種子とショウジョウバエの卵は3カ月間の休眠期間を経て月面での生長発育段階に突入した。

バイオ科学普及実験荷重の軌道での作業は順調で、累計作業時間は212.75時間、転送した写真の枚数は170枚に達した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019116

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