「誰も使えない」から「誰もが保障される」へ 中国のエネルギー発展を振り返る

 

エネルギーは国民経済及び社会の発展の重要な基礎だ。新中国成立70年に渡り、中国のエネルギー分野には天地を覆す変化が生じた。エネルギー生産が飛躍的な発展を実現し、エネルギー消費に顕著な改善があった。

「誰も使えない」から「誰もが保障される」へ

今年1−7月の全社会電力消費量は前年同期比4.6%増となった。うち都市部農村部住民生活用電力消費量は8.8%増の5851kWh

70年前を振り返ると、限りあるエネルギーはほぼ工業分野に用いられていた。住民生活用エネルギーは保障されず、農村部は電気がほとんど使用できなかった。電力が供給されたのは大都市のみで、照明時間も制限されることが多かった。1人平均の年間生活用電力消費量は1kWhにも満たなかった。都市部農村部住民の大半が、薪と石炭を使い料理し、部屋を暖めていた。

改革開放以降、特に21世紀以降、エネルギー供給保障能力及び国民生活水準の向上に伴い、家電普及率が大幅に上昇した。液化石油ガス、天然ガスなどが徐々に家庭に進出した。住民のエネルギー使用条件がめざましく改善され、「誰も使えない」から「誰もが保障される」に移り変わり、電力使用の「高品質個性化」へのモデルチェンジが実現された。

中国の年間生活用電力消費量は1人平均で約695kWhに達しており、全人口が電力を使用している。住民の天然ガス消費量は1980年の2億立方メートルから、現在の380億立方メートルまで拡大した。今やエネルギーは一般人の生活の中で、欠かすことのできない役割を果たしている。

 

労働者が河南省周口市のガスタービンプロジェクトの施工現場で忙しく働いていた(2017726日撮影)。周口ガスタービンプロジェクトは国家「西気東輸1線」全体計画の重要なガス発電プロジェクトだ。

 

西電東送±1100kV「新疆準東〜安徽皖南」超高圧直流プロジェクトの最後の相導体が順調に長江を跨ぎ、世界で電圧等級が最高の超高圧大横断「昌古超高圧長江大横断プロジェクト」の全線が貫通した。写真は昌古超高圧長江大横断プロジェクト北岸横断塔(2018415日にドローンで撮影)。

 

宝鋼股份製鉄所1号溶鉱炉(資料写真)。

 

中石油西気東輸管道公司銀川管理所の点検員、西気東輸中衛気圧ステーション内のパイプ、圧力計の検査を行った(2016328日撮影)。

 

浙江省麗水市雲和県崇頭鎮の農業・太陽光相互補完発電プロジェクト(20181018日にドローンで撮影)。

 

張家口市沽源県豊源店郷内の風力発電所(98日撮影)。

 

中国網日本語版(チャイナネット) 2019916

 

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