中国の希望と措置

――習主席がボアオアジアフォーラム2018年度年次総会の基調演説で中国がグローバル化をしっかり守るという決意を表明

 

 

4月10日、習近平国家主席はボアオアジアフォーラム2018年度年次総会に出席し「開放で共同繁栄し、革新で未来を牽引する」と題する基調演説を行った。

5つの希望と4つの開放拡大の措置。これは習近平国家主席がボアオアジアフォーラム2018年度年次総会で行った基調演説における重要なポイントだ。

経済グローバル化が最大の試練に直面している今、この5つの希望と4つの措置は中国がグローバル化をしっかり守るという決意と実践を表明している。

ボアオアジアフォーラム2018年度年次総会は、米国政府が中米貿易摩擦を挑発しているという状況の中で開かれた会議である。米国政府が反グローバル化と保護貿易主義を強く押し広めるという現実的でネガティブな影響の下、全世界は中国がどのように行動するかに注目している。

習近平国家主席はボアオアジアフォーラム2018年度年次総会の基調演説で、各国の人々が心をひとつにして協力して手を取り合い前進し、人類運命共同体の構築や平和、安寧、繁栄、開放、美しいアジアと世界を共同で築き上げる努力を行うことを期待すると表明した。また未来に向けた5つの希望を提起した。これには、相互尊重と平等の必要性、対話協議と共同責任を担う必要性、「同舟共済(同じ舟に乗っている者同士は助け合う)」と協力ウィンウィンの必要性、包容力と「和而不同(和して同せず)」の必要性、自然への畏敬と地球を大切にする必要性などが含まれる。

この5つの希望は、国際社会の交流の道であり、中国の願いでもある。発展の歴史、伝統的理念、文化的背景などの違いにより、国際社会は関係を進める中で溝ができてしまうのは当たり前のことである。国際社会は、各国が自主的に選択した社会制度と発展の道を尊重し、お互いの核心的利益と重大な関心を尊重し、対抗ではなく対話を行い、同盟ではなくパートナーシップを築く国と国との新しい交流の道を歩み、開放的で意思疎通のできるウィンウィンの道を歩み、経済グローバル化が更に開放的、包摂的、あまねく恩恵のある、均衡ある、ウィンウィンの方向へ発展するよう共同で推し進め、これらを地域の保護と世界平和を結び付けるものにさせる必要がある。

習近平国家主席は、中国は4つの措置を採ると示した。それは市場参入基準の大幅な緩和、より吸引力のある投資環境の創出、知的財産権の保護の強化、自発的な輸入の拡大である。この4つの措置は中国が改革開放をしっかりと拡大させるという決意と、責任ある態度と実践で経済グローバル化を守るということを表した。

中国が世界貿易機関(WTO)に加入する際の約束により、中国は要求と協定に則り市場を開放し、関税を引き下げ、さらに期限前に合意された目標を達成した。中国はグローバル化の受益者である。今年は中国改革開放40周年であり、中国は加入したWTO協定を土台として、積極的にいっそう市場を開放した。例えば金融業においては、昨年末に発表された銀行、証券、保険業における外資持株比率の規制の緩和だ。製造業においては、現在すでに基本的に開放しているが、主に自動車、船舶、航空機などの規制が残されている少数の業界においても、中国は早急に外資持株比率の規制を緩和するだろう。習近平国家主席は演説の中で、今年自動車の輸入関税を引き下げ、中国の開放拡大と共に国内外の企業における知的財産権の保護をより重視すると述べた。

中国のいっそう深い市場開放は歴史の潮流に順応した。しかし反グローバル化の逆潮は国際社会が共同で立ち向かう必要がある。中国はすでに態度を表明しており、具体的な措置も提起している。中国は国際社会が一丸となって反グローバル化勢力に対し行動を起こすことを期待している。

 

「北京週報日本語版」2018411

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