中国スペイン関係は新たな段階へ

 

今年は中国とスペインの国交樹立45周年だ。この記念すべき年に、習近平国家主席はスペインを初めて公式訪問する。中国の国家元首によるスペインへの公式訪問は13年ぶりであり、中国スペイン関係発展の歴史に重要な節目となる。

1973年に国交が樹立して以来、中国スペイン関係は戦略的パートナーシップから包括的な戦略的パートナーシップへと飛躍した。スペインは中国の欧州連合(EU)における良き友人および重要な協力パートナーとなっている。

近年、両国の上層部交流は頻繁に行われてきた。中国とスペインは互いの核心的利益の問題において互いに支持し合い、重大な国際地域問題において幅広い共同利益を有している。両国経済は相互補完性が強く、協力の見通しは広く大きい。二国間貿易額は国交樹立当時の1200万ドルから2017年には過去最高の309億4000万ドルにまで拡大した。人的交流分野では、スペインへの中国人観光客と留学生の数はますます増えている。また同時に、スペイン人も中国語学習に対し盛んで意欲的な状況を保ち続けている。現在、スペインでの中国語学習者数は4万人を超えている。

両国首脳が共に関心を持ち両国関係を推進する中で、現在中国スペイン関係の発展は新たなチャンスを迎えている。スペイン国王フェリペ6世は、「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」)イニシアティブはグローバル経済に重要な推進力を生み出すことを促進するものであり、スペインは積極的に「一帯一路」の枠組みの下でインフラ、エネルギーなどの分野における協力へ参加するとしている。両国の政府部門、業界団体、企業は正に「一帯一路」の共同建設をめぐり、積極的に二国間の実務協力を深め、共に第三国市場を開発するという重要な共通認識を確かなものにしてきた。「義新欧」中欧列車(義烏―マドリード)が2014年末に開通して以来、今年の10月末までに累計570便運行しており、より二国間貿易交流を深め、両国民の生活を物質面でも豊かにした。

「相知には遠近なく、万里なお隣たり」。スペインの各界は習主席のスペイン訪問をきわめて重視し熱い期待を寄せている。訪問期間中、双方はより多くの分野で一連の重要な成果を達成し、中国スペイン関係を新たな段階へ引き上げるだろうと見込まれている。 

(呂凡 駐スペイン中国大使)

 

「北京週報日本語版」20181128

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