中国の発展、世界に6つのチャンスをもたらす

2018-05-24 16:05:31

 

  中国国家情報センター経済予測部の牛犁副主任は10日、このところの米中貿易摩擦を巡る懸念について取材に応じ、次のように答えた。
  中国はグローバル化の恩恵を受けた受益国であり、それ以上に貢献国でもある。中国の発展は世界に次の6つの機会をもたらすだろう。

 1、中国経済の安定的な成長は世界経済の成長にとって重要な原動力であり、成長の安定化を図る役割を担っている。世界銀行の試算によると、2013年から2017年までの中国の世界経済成長に対する寄与率は平均で30%以上と、米国、ユーロ圏、日本の寄与率の合計を上回った。この2年で中国が推進してきた供給側の構造改革は徐々に成果をあげ、新旧の原動力の転換が急速に進むなど、世界経済の回復を力強く支えてきた。

 2、中国の広大な市場は世界に大量の雇用機会を創出している。商務部の試算によると、2016年の米国を訪れた中国人観光客の1人当たり消費額は約1.3万ドル、同年の旅行支出は352.2億ドル、米国の観光収入は1日当たり約9700万ドルに上った。また、エネルギッシュで粘り強い中国経済は世界に大量の雇用機会を創出してきた。世界の産業連関表から試算すると、2016年の米国の中国向け輸出のうち、モノとサービスの輸出は米国で331.2万人分の雇用を創出した。

  3、安く質の良い中国製品は世界の人々の暮らしを豊かにした。米国からすると、中国から高品質で低価格の製品が大量に入ってくることは低インフレを継続させ、国内の低・中所得層の実質購買力の引き上げにつながる。米中貿易全国委員会の調査によると、2015年の米国の平均世帯年収は5.65万ドルで、対中貿易により1世帯当たり年間で850ドルの節約につながった。オックスフォード・エコノミクスの試算によると、中国から米国に輸入された低価格製品は、2015年の米国の物価水準を1~1.5%引き下げた。

 4、中国の発展は世界の貧困削減に多大な貢献を果たした。改革開放以降、中国では7億人余りの農民が貧困から抜け出した。これにより、世界の貧困削減に対する寄与率は70%を上回り、2017年の中国の貧困発生率は3.1%に低下した。中国は自国の貧困削減に取り組むとともに、他の開発途上国にいかなる政治条件も付帯しない援助を最大限に行い、多くの開発途上国、中でも後発途上国の貧困削減に取り組んできた。

 5、「一帯一路」の共同建設は沿線国に新たな成長機会をもたらした。巨大経済圏構想「一帯一路」の共同建設の提唱と推進は、中国が経済グローバル化を実質的に堅持する姿勢を示す恰好の証となった。この提唱は沿線国に経済成長を押し上げ、大量の雇用機会を創出したほか、開発途上国をはじめとする各国が中国の発展という「快速列車」に便乗することにつながった。

 6、中国市場の一段の開放は世界の発展に向け、より多くの投資機会を提供している。中国は積極的に規制緩和された秩序ある投資環境づくりに注力している。向こう5年間で中国の輸入額は8兆ドル、外資導入額は6000億ドル、対外投資額は7500億ドルに、海外旅行者数(出国者数)は7億人に達する見込みだ。これにより、世界に一段と広大な市場と潤沢なな資本、豊富な製品、貴重な協力機会をもたらすであろう。


 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月11日

 

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