合肥市の高圧送電線の総延長は8900キロメートルを超え、これらは経済・社会発展の「大動脈」である。その一部の路線は渡り鳥の移動ルートと空間的に重なっている。空を舞う生き物と都市との共生を実現するため、合肥は積極的に対策を講じ、「生命の鳥の巣」と呼ばれる人工巣を1000以上設置して鳥たちの「住まい」を確保するとともに、大規模な電力設備の改造や人工知能(AI)によるスマート防護も推進している。
合肥市肥東県の十八聯圩地域には、7本の高圧送電線と数百基の鉄塔が配置されている。高さ30メートルを超える鉄塔は地上からの干渉が少なく、視界が開けており、安全かつ隠れやすいことから、鳥類にとって格好の営巣場所となっている。
しかし、鳥が巣作りに用いる枝や雑物、排泄物はいずれも導電性を有しており、高圧線に接触すれば送電のトリップを引き起こす恐れがある。また、露出した導線は大型鳥類にとって感電の危険も伴う。
これまで合肥の電網維持管理の方法は比較的単一であった。鉄塔上に巣が見つかった場合、送電の安全運用を確保するため、鳥が巣立った後に運用・点検担当者が速やかに廃巣を撤去していた。
しかし観察を重ねるうちに、希少鳥類は繁殖の翌年にも同じ場所の周辺に再び巣を作ることが判明した。さらに、生態環境の改善に伴い湿地に飛来する鳥類の数も年々増加しており、従来の管理方式では新たなニーズに対応できなくなっていた。
こうした背景から、近年、合肥では全市の電網管理において人工鳥巣(「生命の鳥の巣」とも呼ばれる)プロジェクトが広く推進されている。人工巣はツルなどで編み上げられ、絶縁された送電鉄塔に金属リングで固定される仕組みであり、鳥が自由に巣を作ることによる電網への影響を防ぐと同時に、感電から守る役割も果たしている。
また、湿地など鳥類が密集する地域には可視化型の小型監視装置が全面的に設置され、「オンライン遠隔監視+現地巡回」による立体的な防護体制が構築されている。運用担当者は遠隔から24時間リアルタイムで鳥の活動や営巣状況を監視でき、送電リスクを早期に発見・対処することが可能となった。これにより、希少鳥類の繁殖と安全を守ると同時に、送電線の安定運用も確保されている。
