より繁栄する未来を創造――三大国際組織トップが中国の開放を称賛

 

5日の第1回中国国際輸入博覧会開幕式では、世界貿易機関(WTO)、国際通貨基金(IMF)、世界銀行のトップが相次いで発言し、中国の改革開放の得た多大な成果、特に主体的に開放を拡大し、自由貿易を維持する中国の新たな措置が世界経済に力強い自信と発展の原動力を与えたことを高く称賛した。人民日報が伝えた。

WTOのアゼベド事務局長は「今回の輸入博覧会は明確なメッセージを発した。第1に、世界貿易における中国の役割は高まり続ける。第2に、中国の輸入増加は世界経済にとって重要な意義を持つ。今年は中国改革開放40周年だ。改革開放を推進していく過程において、中国はWTOの構成国になり、WTOを揺るぎなく支えてより重要な役割を果たしている。中国は低開発国が世界貿易体制に融け込む手助けもしている。中国が引き続きこのような多角的貿易体制を支持することを希望する」と表明。

「今回の輸入博覧会は輸入の重要性という重要なメッセージも発した。貿易はゼロサムゲームではない。『輸入が悪く、輸出が良い』のでもない。実際には、輸入拡大によって国内の消費者は外国の進んだ製品をより多く享受でき、自国の企業が競争力ある製品に力を集中して経済的な効率と競争力を高めることにもなる」とした。

IMFのラガルド専務理事は「3つの橋」の喩えで、中国の発展の世界の発展への積極的な貢献を称賛した。「第1の橋は、中国が40年前から建設し始めた世界へ通じる橋だ。改革開放は中国の人々の生活の様相を変えた。勤勉な努力によって中国は世界経済のモデル転換も後押しし、世界経済の生産性、イノベーション能力、各国の生活水準も高めた。第2の橋は、中国が現在築いている繁栄の橋だ。中国は現在、消費主導の経済成長への転換を推進する措置を講じている。今年第1~第3四半期の中国の経済成長は78%が消費によるものだ。これは5年前には約50%に過ぎなかった。中国の経常黒字がGDPに占める割合は2007年の10%から、現在では約1%にまで下がった。第3の橋は、未来へ通じる貿易の橋だ」。

ラガルド専務理事は、貿易紛争の緩和と解決を各国に呼びかけ、中国の架ける「3つの橋」が、より繁栄する未来を創造する手助けになると信じると述べた。

世界銀行のジムヨンキム総裁は中国の貧困削減の成果を高く評価し、「過去40年で、中国の1人当たり所得は26倍になり、7億人の貧困層が絶対的貧困から脱却した。これは世界の貧困脱却の70%に当たる」と指摘。「貿易の自由化は途上国の貧困削減にとって重要な役割を持つ。各国は引き続き貿易分野の改革を支持し、多国間体制を強化し、共同繁栄を実現すべきだ。各国は特にグローバル化の過程で利益を得ていない人々に注目する必要がある。国際社会は関係国の人的資本の蓄積、経済成長の強靱性競争力包摂性の強化を支援すべきだ」と強調した。

ジムヨンキム総裁は先日貴州を訪れたことにも触れ「数年前、貴州の貧困率は30%だった。電子商取引の助けを借りてさらに多くの商品を世界各地に販売することで、現在では8%にまで低下した。これは驚嘆に値する。今回の輸入博覧会を通じて世界市場システムが各個人により良く恩恵をもたらし、世界中の人々が均等な機会を享受して貧困を脱却できるようになることを希望する」と述べた。

 

「人民網日本語版」2018116

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