専門家「中国医薬による新型肺炎の治療を重視すべき」

 

 

18日に開かれた広東省新聞弁公室の記者会見において、中国工程院院士の鐘南山氏ら専門家は、新型コロナウイルス肺炎の治療における中国医薬の役割を重視すべきと述べた。新華社が伝えた。

鐘氏によると、実験室で西洋医薬が細胞レベルにおいて新型コロナウイルスに効果を持つが、体内に入るにはプロセスが必要であることが研究で分かった。現在は中国医薬の研究が展開されており、臨床上広く使用されている薬品に次の3つの効果があるかどうかを検証する。一つ目は、ウイルスを撲滅できるか。二つ目は、ウイルスの細胞への進入を減らせるか。三つ目は、サイトカインストームの発生を減らせるか。証拠が見つかり次第、中国医薬の使用、特に肺炎の早期中期における応用に根拠を提供できる。

鐘氏のチームのメンバー、広州市呼吸健康研究院の楊子峰教授によると、広州医科大学付属第一病院、呼吸疾病国家重点実験室は広州市税関技術センターと共同で、P3実験室内で生きたウイルスを分離した後、直ちに中国医薬の効果の確認を展開した。科学技術当局が実施する中国医薬の科学技術緊急研究任務において、流通している54種の中国医薬と化学薬品を選び、抗新型コロナウイルスの体外薬品効果研究を体系的に展開した。5つの優れた中国医薬製剤が体外において、新型コロナウイルスを抑制する明らかな効果があることが大まかに判明した。

楊氏は「これらの中国医薬製剤は細胞レベルで抗ウイルス抗炎症の効果を示しており、新型コロナウイルスの治療に希望をもたらしたと言える。だが、厳格な臨床実験を推進し、その臨床上の治療効果を確認する必要がある。より良く中国西洋医薬の融合を実現し、感染対策の焦眉の急を救う」と述べた。

また専門家は、「上述した薬品は新型コロナウイルス感染に対応する治療薬であり、予防目的の薬品ではない。また一部の薬品は軽症にしか使用できず、重症には使用できない。必ず医師の指導を受け服用しなければならない」と特に強調した。

「人民網日本語版」2020219

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