6月9日から10日にかけて、上海協力機構（SCO）加盟国首脳理事会第18回会議が青島で開催された。2001年に設立が宣言されてから現在までの17年間に、SCOは安全保障、経済、人文など多くの分野で一連の具体的な成果を挙げた。

安全保障協力は最も早く展開されたもので、地域の安定を脅かす過激主義、テロリズム、分離主義といった「三つの勢力」および薬物密輸などの国境を越えた犯罪活動の取り締まりを協力の重点とし、法執行協力を展開し、反テロ情報交流を行い、合同反テロ演習を行っている。「平和使命」合同軍事演習はすでに十数回も行われており、地域内外のテロ勢力や過激主義組織に大いに威嚇を与えている。2013年から17年まで、600以上のテロ犯罪活動がSCOに抑制され、500以上のテロ訓練拠点が破壊された。

経済協力では貿易・投資の利便化の推進に力を入れ、交通、エネルギー、金融、農業、税関などの分野で協力を展開し、多国間・二国間協力の結合を通じて、加盟国間の経済貿易関係を向上させた。今年の1月から5月まで、中国と他の七つのSCO加盟国との輸出入額は前年同期比10.3％増の6363億1000万元になった。

人文分野での交流・協力は最も広範囲にわたっている。教育、文化、科学技術、衛生など多分野における協力は絶えず深まり、加盟国の数十校の大学が参加するSCO大学が設立され、青年交流がますます活発になり、加盟国の国民間の友好の伝承はますます勢いを増している。

今回の青島サミットで、習近平主席は他の加盟国の指導者らと共に青島声明に調印し、それを発表し、「SCO加盟国長期善隣友好協力条約」の今後5年間の実施綱要、今後3年間「三つの勢力」を取り締まるための協力綱要など安全保障、経済、人文などの分野にわたる一連の協力文書を承認する。新たなスタートに立ち、SCOは地域ひいては世界の平和と発展を確実に保証するためにより大きな貢献を果たしていく。（編集・王朝陽）

人民中国インターネット版　2018年6月11日