6月9日から10日にかけて、上海協力機構（SCO）加盟国、オブザーバー国の指導者および関係する国際機構の責任者が青島に集まり、SCO加盟国首脳理事会第18回会議に出席する。17年間、上海から出発したSCOは、次第に人口が最も多く、地域が最も広い地域的国際組織に成長した。

SCOは加盟国が二つの大陸に分布し、さまざまな文明が集まり、奥深い歴史的な蓄積、多彩な民族文化、豊富で独特な文化遺産を持っている。互いに往来する中、文化・芸術はその独特な魅力によって言語の違いや国境を超えて、コミュニケーションの懸け橋を構築した。

2002年にSCOの文化協力プラットホームとなるSCO加盟国文化部長会合がスタートし、これまで計15回の会合が行われ、各加盟国の芸術家、芸術団体の交流と協力を促進した。05年にSCO加盟国芸術フェスティバルが組織され、各国の舞踏や音楽の上演や、文化古跡の展覧を行い、相手国の文化や芸術に対する人々の理解を深めた。16年から開催したSCO加盟国青年サマーキャンプも各国の文化事業従事者の若者から歓迎された。第1回サマーキャンプは合唱をテーマとし、17年のサマーキャンプでは無形文化遺産の伝承に注目し、文化的な創意工夫をテーマとする第3回サマーキャンプもまもなく開催される。また、SCO加盟国は積極的に相手国で文化フェスティバル、文化デーなどのイベントを行っている。

活発な文化交流の背後にはSCOの創設当初から受け継がれてきた「相互信頼・互恵・平等・協議・文化の多様性の尊重・共同発展の追求」といった「上海精神」が体現されている。SCO加盟国文化部長第15回会合で、中国文化・観光部（日本の省に相当）の雒樹剛部長が言った通り、文化分野における交流と協力は各国人民の相互理解と友好を増進し、SCOの全面的かつ健全で持続可能な発展のために、無尽蔵の精神的原動力と文化的サポートを提供した。（編集・王朝陽）